海で良型の魚を釣った時は、自宅に持ち帰ることが多く、できるだけ美味しく食べたいと思っています。
魚の鮮度を保つときに、今までは血抜きだけをして、できるだけ早く保冷することを心がけていました。
鮮度を保つための方法は、血抜き以外にも脳締めなどがあるということを知り、
釣り場で血抜きと脳締めが両方でき、ある程度しっかりとした道具がないかと探していました。
そこで、「究極の血抜き」で有名な津本式の道具を見ていたところ、血抜きと脳締めがひとつの道具でできる
津本式×ハピソン 計測マルチハサミが使い勝手が良さそうでした。
実際に、計測マルチハサミを釣り場では魚を締める時に、自宅では内臓の下処理に使用してみたのでレビューしたいと思います。
基本スペック
全長・約185×60×22mm
重さ・約190g
四角い計測マーカーはスマホアプリと連携して魚のサイズが測れる計測機能
ハサミは分解可能な設計となっており、使用後綺麗に洗うことができ清潔に保てます。
また、ナイフのように片方だけで扱うこともできます。
刀はさびにくいフッ素加工となっており、海釣りで海水に触れてもすぐにサビてしまうことはありません。
持ち手部分に締め具(脳締め)が内蔵されています。
太軸になっていますので、魚を刺した時に変形してしまうことがありません。
計測マルチハサミでの魚の締め方
地磯で獲った良型のアカハタ。
①まず魚を固定して、締め具を脳に刺し脳締めします。
②魚の目がぐりっと動いて下を向いた状態になり、脳締め完了です。
③次に静刃をエラの付け根の膜に刺し、静刃で背骨付近にある動脈を断ち切ります。
魚の血管の中で一番太い動脈を切ることで大量に血が抜けていきます。
ハサミですので、磯など地面が不安定な場所でも安全に素早く切ることができるメリットがあります。
④最後に水に浸けて魚の血が出なくなり、エラが薄ピンク色に変わるまで振って終了です。
1連の過程は下の動画でも詳しく解説されています。
計測マルチハサミで魚を捌く(下処理)
計測マルチハサミは魚を捌く時(下処理)にも活躍します。
以前は包丁で内臓処理を行っていました。
包丁やナイフなどの直線的な刃物ですと、肛門箇所に刃を深く入れすぎてしまうと、
内容物を傷つけてしまい、後で処理する時に、臭いや汚れで大変苦労した経験がありました。
一方で、計測マルチハサミは下の刃(静刀)が半円状になっています。
特に内臓を処理する時にこの形が活躍します。
ハサミを逆さ向きにして、静刃を上にします。
魚の肛門部分から、静刃側を入れていきますと、半円状なので、内臓や白子、卵を誤って切ってしまう心配がありません。
包丁の扱いが苦手な方にはハサミで切る方が、安全ですしやりやすいかもしれません。
総括
津本式×ハピソン 計測マルチハサミは評判通り、1本で釣り場でも自宅でも使える便利な道具でした。
魚を釣ってすぐに「血抜き」や「締める」ことができるのは釣り人の特権です。
津本式×ハピソン 計測マルチハサミを購入してからは、
釣りに行くまでの準備や実釣に加えて、帰宅後に釣った魚を自分で捌いて食べることの楽しみがさらに増しました。
また、海で磯釣りに使用してもハサミの耐久性には一定の信用がおけましたので、今では釣行時の必須アイテムになっています。
今後1年、2年と使い込んでみたい道具の1つです。
※釣った魚の内臓を釣り場で捨てることは不法投棄になります。
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